今日は相方氏と乃木坂でランチした後、仕事しようとWi-Fiが入るカフェを探してフラフラ。そんな道すがら、六本木ミッドタウンに通りかかって、写真展をやっていたので入ってみた。写真展、といっても展示品は20あるかないか。5分で全部を見渡せる。
これが思いのほかよく、その中でも特に3枚の写真にハートを強く揺さぶられた。
「東大寺戒檀堂 広目天像」
ものすごく魅力的な顔。胸の奥をぎゅっと捕まれる。
「興福寺阿修羅像」
何度となく写真でも、実物も見た顔なのに、こんな「表情」をみたことがない。
「斑鳩の里落葉 法隆寺塔」
人生で5本の指に入るか入らないかの見事な夕焼け。
毎回「写真」をみるたびに思う。世の中って切り取り方次第で全然違う。今回特に衝撃を受けた「広目天像」は「仏像」という物体を超えて、男性がもつ「性的魅力」を感じた気がする。一言でいうと、すごくセクシーなのだ。
この像は大学受験で日本史を勉強する過程で何度かみた。ただの仏像でしかなかった。それは入江泰吉という写真家の目を通すと、こんなに心をゆさぶられる。きっと世の中のものはたいていそうなのだと思う。見方を考えれば全然違う。そして「写真」という芸術の面白さは、それを鮮やかに体現してくれることだ。
写真を撮ることにあまり興味はないのだけれど、「人」については写真家のような視点で目の前の誰かをみていければいい。全ての男性に「東大寺戒檀堂 広目天像」的な魅力を感じることができれば、この世は私にとってのイケメンパラダイス、になる。