昨日というか今日、結局明け方まで原稿に時間がかかってしまい、ようやく終わった後、2chで慶応生がレイプされた事件のスレを読んだ。私がこの手の事件でざわつくのは学生時代、イケイケなサークルの新歓コンパに何度か参加したことがあり、男性だけの飲み会に♀1人で参加することは、今だってよくあるからだ。自分の運が悪ければ、同じような被害にあっていたかと思うと身の毛がよだつ。
窃盗や傷害と比較してこの犯罪のタチが悪いのは被害にあったことを被害者が口にしづらいことだろう。今はスマホで動画をとられてそれをネットにばらまかれるリスクだってある。そして何より「そんな場に行った方が悪い」という自己責任論。勇気を出してコトを公にしてそんなこと言われるなんてたまったもんじゃない。こんな悲劇は窃盗や傷害の被害ではありえないことで、そして悪質だ。
自分自身で身を守るには限界がある。「止めて」と訴え、相手の体を振りほどこうとして、それでも相手が行為を止めないのだとしたら、その時点でそれは「自分自身で身を守れる限界」だ。その一線を越えるような行為をした♂は、シチュエーションがどうであれ、社会的に制裁しないと、この悲劇はいつまで経ってもなくならない。男性だらけの合宿所に1人で行くのは「止めて」といえば止めてくれると相手を信じているからで、その人に対する信頼を「世間知らず」の一言でぶったぎってしまうのはあまりにも酷じゃないだろうか。財布を見えるところに置いていたり、治安の悪いところを1人で歩いていて襲撃されるのを警戒することで、犯罪に遭う確率は減るけれど、起きてしまった犯罪を「しょうがない」の一言ですませたりはしない。「止めて」を無視してコトに及んだ人はきちんと罪を償って欲しいと心から思う。
被害にあった人が勇気を出してそれを届け出たら、シチュエーションがどうであろうとネットも含めた世間がその告発した行為を賞賛し、そして徹底的に加害者を糾弾する世の中になればいい。そしてコトが公になるリスクが一般化することで、このテの犯罪の抑止に大いに繋がるんだと思っている。