makicoo thinks

2017年のテーマは「アラフォーを楽しむ」。77年生まれの皆さん、素敵な40歳になりましょう\(^o^)/

日本人の生産性を低くする日本的採用の仕組みのマキ。

こんな記事を読んだ。

www.nagaitoshiya.com

日本人は、基礎的学力は高いにもかかわらず、労働生産性が低い。これは日本のパラドックスとでもいうべき不思議な現象である。人的資源のポテンシャルが高い以上、問題は素材の質ではなくて、素材の扱い方にあるあるはずだ。

 

記事にあるように日本人の基礎学力は諸外国と比較してダントツに高く、ただこと生産性となるとまるでぱっとしない。そしてこれは何故かという問いに対して、筆者は数々の研究から

日本における社員のエンゲージメントが他のどの国よりも低いという結果は、他にも、エーオンヒューイット、ギャラップ、ユトレヒトワークエンゲージメントスケール、マーサー、エフェクトリーインターナショナル、ヘイグループなどによる多数の国際的な調査から出ている[12]。カップは、日本人のモチベーションが低い理由として「社員が自分の仕事内容を選べないシステム」や「報酬と業績評価の関連性の低さ」など、たくさんの理由を挙げているが、彼女の主張をまとめるなら、日本に特有の所謂「日本的経営」が、日本人社員のやる気と生産性を低くしているということである。

 

と述べている。激しく同意。

 

個人的には特に

  • どの学部を出ようが就職には基本関係ない
  • 入社時に自分の職種を選べない
  • 会社の都合での配置転換

という日本的採用の仕組みが、本来「自分はナニモノになっていくのか」を考えるラストチャンスであるはずの大学生活に悪影響を与えていて、そこから差が広がっているように感じている。

 

 数年前にCEDECというカンファレンスでUCLAの学生と通訳のボランティアをした。彼はコンピュータサイエンスを専攻している2年生。ほぼずっとアメリカ育ちの彼は英語はとても堪能なものの日本語はやや不自由で、就職を考えて日本で3ヶ月ほどインターンシップをすることになり、その会社の縁でCEDECのボランティアをすることになったのだという。

 彼の悩みはエンジニアになることは決めているというものの、どの分野のエンジニアになるかということ。給料だけ考えれば金融系、成長を考えるのであればIT大手系、やりがいを感じるのであればスタートアップや小規模の会社で、プランナーと顔を突き合わせてモノを作っていくような環境が面白そうだと感じていた。で、今回インターンに選んだのはスタートアップの会社。働いてみて手ごたえは感じたものの、最終的にどうするかを決めるにあたって、金融系とIT大手系でもインターンシップができればいいというのが、彼が描いていた大学生活残り2年間の過ごし方だった。

 これは彼がUCLAという名門大学の、更に意識高い系の学生だからという訳ではない。日本のように新卒入社の仕組みがないアメリカでは、職種毎に募集がかかるので、自分がいったい何をする人間になるのかというのを大学在学中にある程度定め、そして来るべき就職採用試験に備えて、経験を積む必要がある。未経験です、だけど営業の仕事に興味があります、根性とガッツだけはすごくあります、では職を得るのが困難なのだ。

 UCLAの彼のような意識で大学生活を過ごし、それから職につくのとそうでないのとでは、キャリアをスタートする第一歩で既に差がついている。更に言うと、自ら「こういう仕事をしよう」と思ってやった人の仕事とそうじゃない人がやった仕事の生産性には当然差がつく。

誰だってやりたいことはいくらやっても苦にならないし、逆に苦手なことはできるなら避けてとおりたい。人生の半分くらいは仕事して生きていく訳で、会社の人事の勝手な見立てで「君は営業、君はマーケ」と割り振られる日本の会社の仕組みというのは、なんともリスキーである。

 更に大手の会社でよくある「新入社員は最初はみんな営業からスタートして、そこで優秀な人を他部門に配属する」的な仕組み。営業という職種を馬鹿にしているし、またそのことが何年経っても営業部門に取り残される社員のモチベーションを著しく下げる。

 

大学で何をしたかが全く問われずに、真っ白の状態で職を選べるというのをメリットと捉えることもできるのかもしれない。現に東大で物理学を専攻していた知り合いは、映画配給会社に就職したし、法学部の友達は金融マンになった。ただアメリカと日本を「生産性」という観点で比較した場合に出てくるこの差がそんな日本的採用に起因してるのだとすると、なんとももったいない話だと思うのだ。